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陸上機を水上機にする |
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少し気候も暖かくなってきたので、水上機をしようと思い、手持ちの機体では、水上機が無いのでどうしようかと考え以前作った「BAIA」を水上機にすることにしました。 フロートを取り付けるのに、先ず機体の重量を測ってどのフロートにするかを決めます。 全備重量で、2380g位なので、それに合うフロートを探します。
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今回は、完成済みで水に強いことで、OK模型の「EZフロート2500」にしました。
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このフロートは、2500g以下の機体用で陸上機に取り付けて水上機にする為の、取付材料や水中ラダーまで、セットされていて、簡単に取り付けることができ、EZ工法と材質的に水に強く浸水もないのも特徴です。
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取り付け方は、付属の取説をよく読んで作業すれば、初めてフロートを取り付ける人にも簡単に作業できます。
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先ず、機体の重心位置を再度確認して、機体に印を付けておきます。
フロートを取付けるときには、この重心位置が重要になりますので、必ず確認しておきましよう。フロートつけたBAIAの飛びがどんな感じになるのかを楽しみに作業を進めていきます。(^^♪
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フロート自体は、EZでほぼ完成していて、外皮保護のためにビニールシートが付けられていますので、それを剥がします。
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ビニールシートとプラパーツを外すと写真のようにスチロールの部分がでてきまきますので、そこに足を取付けるためのベニア材を30分型のエポキシで接着します。 |
左右4箇所にベニアを接着します。 サイズもキッチリと切り出されているので特に加工することなく接着することが出来ます。 |
エポキシが硬化する間に胴体の加工にかかります。 先ず、ノーズギアを取り外します。 |
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ノーズギアのステアリングロッドは、そのまま残しておきます。 こうしておくといつでも陸上機に戻すことが出来ます。 |
フロートの足を取付ける為の、部品をつける位置を決めます。 主翼のダウエルが入る胴枠の厚みを測りその胴枠に部品が合うように印をつけます。 |
位置が決まったらその部分を部品に合わせて切り取ります。
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こちらは、主翼の後側です。 前後ともキッチリサイズを合わせて切ります。 前は、底面がバルサでプランクされていますが、後側がプランクなしでフィルム貼りになっているの作業しやすいようにフィルムを切り取って後で貼りなおします。 胴枠に三角の補強材が入っているので、補強材を取付ける分だけけずっておきます。
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一度パーツを合わせてキッチリ付くように調整します。
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切り込みが出来たら、補強用のパーツをエポキシで接着しして先ほどの溝つきのパーツがピッタリ付くように調整します。 同じ作業を主翼の付く前後にします。 このパーツが外れるとフロートの取り付け強度が得られないので、確実に接着してください。 |
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溝付のパーツを機体の幅に合わせてカットして仮止めをしておきます。 仮止めは、瞬間接着剤で点付けして後で本接着する時に簡単に外せるようにしておくと良いでしょう。
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前後とものフロート取付けようのピアノ線を差込む穴をあける位置を決めて印をつけます。。
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ピアノ線は左右で前後するのでピアノ線の太さ分ずらしてドリルで穴をあけます。 そのときに機体内に取付けた補強材の真ん中に穴が開くように位置に注意して真っ直あけてください。
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開けた穴にピアノ線を差込ます。 差込穴の内側をピアノ線の曲げに合わせて少し斜めに削っておくとピッタリと差込むことが出来ます。
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フロートをつける時に機体の基準線とフロートの取り付け面が平行になるように取付けます。 ABIAの場合基準線と胴体の上面がほぼ平行なので水準器で水平になるように調整をしました。 今回は、そのままの状態でほぼ水平になっていましたが、取付ける機体によっては、フロートに付属のベニアを使って基準線が水平になるように調整してください。 調整が出来たら、仮止めを外してエポキシでシッカリ接着します。 接着ができたら、取付けた溝付材に耐水と耐油性を持たせる為に低粘度の瞬間を染み込ませておきます。 ここまでが、このフロートを取付けるときに一番手間のかかる部分は完了です。
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フロート取付け用のピアノ線に横向けの補強用のピアノ線を専用ストッパーで固定して不要な部分をカットしておきます。 このピアノ線が結構丈夫で硬度もあるのでルーターのダイヤモンドカッターを使用すると綺麗に簡単にカットできます。 |
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フロートの取付け金具が付くところにビニールテープを巻いておきます。 これを巻いておかないと金具がピアノ線からズレやすくなりますので必ず巻いておいてください。 |
金具の向きはフロートと重心の位置に合わせてます。
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ここで、フロートに機体を乗せて機体重心とフロートのステップのところの位置を確認します。 重心がステップのところに来るように調整します。
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樹脂カバーが接着できたら、フロートをタッピングビスを使って固定します。 この際に左右のフロートが平行になるように取り付けてください。 下穴をあけてベニアに瞬間を少量流しておくと防水と補強になります。 しかし、あまり多く流し込むと中のスチロールが溶けてしまいますので注意してください。
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フロートを取付けたらピアノ線を固定しますが、その前に取付け材にフィルムを貼っておきます。 瞬間を流して水がしみこまないようにしてあるのでそのままでも良いのですが見た目もすっきりするので出来たらフィルムを張っておく方が良いでしょう。
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後の部分は、プランクがないのでフィルムを貼って補修しておきます。 これでフロートの取り付けは完成です。
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陸上機を水上機に改造した時に必ずしておかないといけないのが水中ラダーの取り付けです。 これを取り付けないと水上をタキシングしたときに、ラダーだけでは風や波の状態によっては、思う方向に機体が向かないことがあります。
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このフロートのセットには、樹脂製の水中ラダーと取付け金具・ピアノ線も入っています。 取付け方は、ラダーの形状に合わせてピアノ線を曲げて金具で固定するだけです。 水中ラダの長さは舵の上面がフロートの上の部分と同じ高さになるようにしておくと良いでしょう。 |
これで改造は完了です。 フロートをつけると機体が一回り大きくなったようなボリューム感があります。
これで、夏のシーズンは、水上機として、またシーズンオフには、いつでも簡単に陸上機に戻すことができるので一つの機体で二つの楽しみ方が出来ます。
機体が完成したらさっそく飛ばして見たくなるのがマニア心です・・・(^^♪
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BAIAの水上機仕様ができあがったところでさっそく飛ばしてきました。 当日は、天気も良くフロートのメタリックシルバーが輝いています。
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離水時の写真が取れてないのですが無事に飛び立つことが出来ました。
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上空で様子をみてトリム合わせて高度をさげてローパスに入ります。
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水上機の場合、広々とした水平面を目の高さぐらいのローパスが非常に見ていて気持ちが良いです。
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慣れてきたところで水面ギリギリに高度を落として来て・・・ |
タッチ&ゴーこれがまたなかなか楽しいです。 |
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低空飛行から何度もタッチ&ゴーを繰り返して、チョンとしたタッチからタッチして水面を少し滑水して離水するなどを陸上機また違う趣きです。
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たっぷり楽しんでいよいよ着水です。 機体を水平に保ってエンジンを絞って機体が自然と高度を下げるようにして、着水直前に少しフレアーをかける気持ちで着水します。
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無事着水してタキシングで手元までもどします。
水上機の場合、陸上で飛ばす時よりプロペラで水を叩いてもエンストしないようにアイドリングを少し高い目にしておくのもコツのようです。
水上機を一度飛ばすと気持ちが良くて結構病みつきになります。
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